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2017年3月26日日曜日

[Review] 散歩・旅行カメラの真打ち、Canon PowerShot G9X markII

散歩用、旅行用カメラ選びとなると、手軽に撮影出来て仕上がりが美しく、スマホには出来ない仕様を備えているコンデジを物色することになる。しばらくの間 Canon PowerShot G7 X MarkII を利用していて、その機能性の高さには満足していたが、もう少しカメラ重量が軽ければ、と感じる事も多かった。シャツのポケットに入れると、319g の G7X MarkII は少し重く、厚みがある。自撮りをし易い反転可能な背面液晶を備えている事もあり、必要な重さなのではあろうが、もう少し薄くて軽いカメラが欲しい...その要望を満たすべく、今年の CP+ で PowerShot G9 X MarkII がデビューを果たした。206g の薄いボディーは、毎日の携行でも気にならないサイズだ。

事前に銀座の Canon ショウルームで下見を行なっていた事もあり(事前調査に関しては、こちらのブログ記事をご参照下さい)、発売日と重なる CP+ 初日に中野フジヤカメラで予約購入。色についてはシルバー、ブラックそれぞれ良いのでかなり悩んだが、やはりカメラは黒、というカメラ師匠からの以前のアドバイスもあり、ブラックに決定。それから1ヶ月ほど、出張先や旅行先のスナップ撮影で利用したので、やっとレビューを書ける状態に。本機で撮影した作例写真は、こちらの flickr album に撮り溜めて行くのでよろしければご覧頂き度い。

以前実は G9X の旧機種を使っていたこともあるのだが、それと比較しても動作はキビキビ、撮影画像も G7X Mark II とかなり近い感覚。新映像エンジンの DIGIC7 の搭載効果は十分に感じられる。1インチ CMOS らしい解像感、そして Canon らしい鮮やか目の発色も良い。G7X Mark II では 24mm だった広角端が 28mm に、望遠端は同 100mm が 84mm になったが、通常撮影でのズーム域に不便さは感じられない。

一点気になったのは、G7X Mark II にはある背面4方向ボタンが G9X Mark II には無いので、メニューの切り替えは背面液晶の画面タッチに頼らざるを得ない事。シャッターまわりのズームリングと、レンズ周囲のコントローラーリングの組み合わせでもメニュー項目の移動は可能だが、最終決定にはタッチが必要。ダイヤルとボタンのみでのメニュー操作に慣れていると、液晶利用のタッチ操作は多少煩わしく感じられる。

液晶に触れるだけで撮影できるタッチシャッターも、誤操作で撮影してしまう事が多く、これは結局オフにしている。スマホはタッチで撮影するが、カメラはシャッターを切りたい、そのあたりにはカメラ好きとしてはこだわってしまうポイント。

スマホとの無線接続はしかし、かなり便利になった。Canon Camera Connect という専用アプリの最新版を iPhone にインストールすると、Bluetooth での常時接続も可能となり、鞄の中にカメラをオフにしてしまっていても、スマホからの操作のみでカメラとの無線接続が可能だ。iPhone の場合は例の WiFi 接続を都度マニュアルでこなさねばならない面倒さはあるが、Always On の Bluetooth でのリモート操作はやはり便利である。

一通りスマホとの接続設定を終えてしまえば、後は気軽にパシャパシャとスナップ撮影。当方はもっぱら P モードで、コントローラーリングで +/- の露出補正をしながら撮影している。あまり設定をいじり過ぎず、ひたすらスナップ。これがこのカメラの性格には合って居る気がする。細かい設定をいじる本格撮影はデジイチの Pentax KP や、ハイブリッドファインダーを備えたFUJIFILM X100F で。そうでない気軽なスナップ撮影は、PowerShot G9X Mark II とスマホの iPhone 7 Plus におまかせ。

この役割分担が、それぞれの機種を使い進めるほどにしっくりくる事が良くわかった。PowerShot G9X Mark II の DIGIC7 映像エンジンは、スマホでは再現しにくい微妙なディテールや質感、色の再現を、シャッターひと押しで行なってくれる。掌中サイズの EOS、と言っても良いぐらい、満足行く画像を薄くて軽い1インチ CMOS コンデジで得る事が出来る。3.5 段相当の手ぶれ補正も、片手撮影を気軽に行う上で役立って居る。

USB 充電も勿論可能で、旅デジカメとして万全の体制。スナップカメラはやはり携行する気にさせるサイズ感が最重要、それを再認識させる一台。買って正解、でした。


















[Review] Pentax KP と DA 55-300mm f4.5-6.3 ED PLM WR RE レンズは気軽な旅行での鳥撮影に最適な望遠ズーム


防塵・防滴で高感度撮影に強い(以前の当方ブログ・レビュー記事もご参照) Pentax KP は、小型軽量な望遠ズームを組み合わせると、旅行先で気軽に鳥撮影が行えるデジタル一眼として便利に使える。

今回、当方が選択したレンズは、昨年8月に発売された DA 55-300mm f4.5-6.3 ED PLM WR RE レンズ。

色々略号がついているが、ED は特殊低分散ガラスの利用、PLM はパルスモーター利用による AF及び絞り制御、WR は防滴、RE は...うむ、これは何の略だろう?(調べても見つからず)

高感度に強い Pentax KP と組み合わせる利点は、多少 f 値が暗いレンズでも速いシャッタースピードが選べること。望遠端 300mm は APS-C カメラでは 450mm 相当なので、1/400 - 1/500 以上のシャッター速度を選択したくなる訳だが、Pentax KP なら暗めのレンズでもそれが可能になる。

そしてこのレンズの小型軽量さ(全長 89mm ・重量 442g)は「旅行に出かけるのだけれど、重い望遠ズームレンズを果たして持って行くべきか否か...」といういつもの悩みを軽減させてくれる。鳥撮影の可能性があれば、これは持って行こう、となるのである。

この組み合わせに出会う迄の鳥撮影用の組み合わせカメラ・レンズとしては、マイクロフォーサーズに 100-400mm ズームの LEICA DG VARIO-ELMAR f4-6.3 を装着して利用していた。(以前の当方ブログ・レビュー記事はこちらをご参照)マイクロフォーサーズなので実質望遠端 800mm 相当で使えるため、直接比較すべきではないかもしれないが、随分小さいと思っていたその 100-400mm ズームレンズと比較し、長さ、重さが半分以下になる携行性能の高さは高く評価出来る。レンズだけで 1kg 近くになると、超望遠の利点があるとはいえ、携行がかなり厳しくなってしまう。500g 以下なら何とかなるし、腰にも優しい。

しかし、気になっていたのは望遠端 450mm 相当でどこまで遠くに居る鳥の撮影に対応できるだろう、という点。今回、近所の散歩や箱根湯本への小旅行へ連れ出した結果、かなり高い木の上では厳しいところもあるが、川沿いや比較的近い木の上に居る鳥ならば大丈夫、であった。撮影結果はこちらの flickr アルバムを参照頂き度いが、画像をトリミングすると、可愛らしく春の小鳥たちの姿が撮影できて居る。

鳥の本格撮影にはより f値が明るいが重くて長い超望遠レンズを持ち歩くことが望ましいだろうが、鳥撮影はあくまで旅行時の偶然のシャッターチャンスへの対応、という事であれば、この Pentax KP と 55-300mm レンズで望遠域の撮影を担い、それ以下は iPhone のスマホカメラや Canon PowerShot G9X Mark II (本コンデジによる当方の作例写真は、こちらの flickr album をご参照)などの秀逸なスナップカメラで対応、という作業分担は有り、と言える。

以下、春の暖かさの到来を待つ、箱根湯本の温泉街の川沿いで撮影した鳥たちの Pentax KP と DA 55-300mm ED PLM WR RE レンズによる作例写真をいくつか(画像クリックで拡大します)。



















2017年3月9日木曜日

やっと Amazon で Nintendo Switch 在庫がでてきた

やっと買える様になったみたいですね。ぽちり、と。

(追伸)Amazon Japan が売る正規価格在庫は瞬間風速で売り切れになったみたい、です。転売ヤーのは高いな...

2017年3月5日日曜日

[Review] 高感度対応 PENTAX KP で、更に深い夜へ


アウトドアでの利用に適した防塵防滴で、ダイヤル操作も充実、下位機種でも機能を簡単に削ったりしないユーザー思いのRICOH - PENTAX が突然発表した PENTAX KP は、最高 ISO 感度 819200 (!!) 。数字だけ並べるとわかりにくいが、ISO 81万超、と暗所撮影性能が異常に高い。

気になりすぎるので、これまた CP+ 2017 開幕前に新宿の RICOH Imaging のショウルームに出かけて製品を触ってみている(こちらの過去エントリー、御参照)のだが、明るいショウルームや CP+ 会場に行ってもなかなか暗所撮影テストが出来ず、これでは購入に踏みきれぬ、と悩んでいたところ、先日近所のカメラ店店頭で、「PENTAX KP 夜の体験会」セミナーで登壇されているプロ写真家の岡本尚也氏に偶然遭遇。
ご本人からその暗所撮影性能の高さを直接レクチャー頂き、背中押しを強く受けた上で、特別許可を頂いて、中野駅付近の暗がりで暗所撮影テストを実践。レンズは敢えて、明るく無い f3.2 の DA 21mm レンズを採用。


うお、これは凄い。作例写真は殆ど ISO 12800 ですよ、旦那。普通に ISO 12800 が使える。これは...やばい...。中野駅北口の黒い NTT docomo のビルも、暗闇にちゃんと浮かび上がった次第。ISO を更に上げると、さすがに 51200 を超えるあたりでノイズが増えるものの、52100 までは十分使える感じ。ISO 12800 は常用で行ける。DA 21mm f3.2 レンズ装着の PENTAX KP 作例写真はこちらの flickr でどうぞ。露出補正を +1, +2, +3 と上げていくと、夜がもう昼間の様になってしまう。開放 f 値があまり明るく無い f3.2 レンズをあえて利用してもこの結果で、素直に驚き、購入を決断出来た次第。

更にレンズを変えて、広角から望遠まで1本でカバーしながら防塵防滴で比較的安価な DA 18-135mm f3.5-5.6 WR レンズでもチェック。今度は昼間の撮影も。こちらのレンズも f 値は決して明るい方では無いので、他の K シリーズカメラで利用していた時には夜間撮影ではブレない様に気を使っていたレンズなのだが、Auto ISO で12800 を上限に設定し、ブレないシャッター速度を設定すると、あとは普通にパシャパシャ撮影が可能になってしまう。東京駅近辺の暗がりでの PENTAX KP と DA 18-135mm f3.5-5.6 WR レンズによる撮影の作例写真は、こちらの flickr アルバムを参照願いたい。

高感度対応のおかげで、比較的速いシャッター速度を選ぶ事が出来、夜でもブレをあまり気にせずに済む安心感、それがこのカメラの身上、と、夜の撮影を複数回行って十分感じる事が出来た。

最近はカメラ本体の5軸手ブレ補正+レンズ側の対応で、長時間シャッターでも手持ちで撮影できるカメラが増えて来たが、被写体そのものが動いていると夜間はブレる事を避けられない。しかし高感度対応が強まると、ISO を上げてシャッター速度そのものも高速化する事で、動く被写体そのものを止める事が出来る。

高感度撮影を実現するにはこれまで相当高価な、30万円台後半以上クラスのデジイチ・ボディを購入する必要があった。Sony α7S II や、Canon EOS 5D Mark IV 等がそれに該当する。或いは、開放f値 0.95, 1.0 クラスの高価なレンズを購入する手もあるだろうが、それもまたレンズが高価である。10万円台前半のボディ価格で、幅広いレンズによる高感度撮影を可能にした PENTAX KP の新しい立ち位置は、歓迎すべきものであろう。


[Review] FUJIFILM X100F の高精細モノクロフィルムシミュレーション ACROS で夜の中野を浮遊

CP+ 2017 の前から気になり続け、CP+ 開幕前から六本木の FUJIFILM ショウルームに出かけて(詳細はこちらのブログをご参照ください)触り倒し、CP+ 初日の会場ではやはり気になっているいしたにさんと FUJIFILM ブースでばったり遭遇、お互いに「やっぱり X100F いいよね」と確認し合い、その後中野に戻って近所のカメラ店で CP+ 初日発売開始の FUJIFILM X100F を無事手に入れた。色は迷ったがやはりブラックで。

レンズ交換式上級機の X-Pro2 限定グラファイト・エディションも相当クールな色で迷ったが、結局 23mm f2 レンズ、CMOS、映像エンジンも同じ、光学・電子式ハイブリッドのファインダー、そしてこのカメラを購入する重要ポイントとなる8方向に AF 合焦点を右手親指で操作可能な背面フォーカスレバーも装備となると、より小型でどこにでも持ち出し易いフラット・レンズを備えた X100F の方が当方ニーズには合っている、ということで最終決定した次第。

その後、純正黒革ケースの LC-X100F-BT も買い足し。かなり丁寧に作られていて、装着したままでも電池や SD カードの出し入れが可能。最近はカメラの下取りサイクルが短縮化傾向にあって専用ケースは(下取り価格があまり付かない事もあって)極力避けているのだが、このケースは買う価値がある。

磁石による脱着でフロントカバーがすっと外れるので、普段はレンズキャップをせずにこのカバーに入れておくと、急なシャッターチャンスを逃さない。また、撮影が続く場合はフロントカバーをホックで外して、ボトムケースとして利用可能である。

以前初代の X100、そして X100T を利用していた事もある(レビューはこちらの過去エントリー御参照)ので、操作に迷うことは無い。AF の高速化や、OVF / EVF 切り替えがスムーズになった点は素直に嬉しい。フォーカス・レバーによる合焦点の移動の容易さも、事前チェックの通り。

露出補正やシャッタースピード、絞り値の変更に加えて、X100F からは ISO 値もシャッターダイヤルを引き上げて回す事で自由に変更できる様になった。アナログ・カメラに親しんできた当方世代は、迷い無く利用可能で有難い。

小型のカメラ形状は、撮影している時にも自然で威圧感が無い。シャッター音も控えめにパチリという感じで、街角撮影にはもってこい。早速、中野の夜の街に出て撮影。最近の FUJIFILM のカメラに採用され始めた、高精細のモノクロ・フィルムシミュレーションモードの「ACROS (アクロス)」と、カラー撮影を比較してみる。中野の路地裏の灯が浮かびあがる様で、夜の闇に浮遊しながら撮影している様な、不思議な感覚に捉われる。情緒的なシーンを撮影できるこのカメラは、世代を経て熟成されて、アナログな視点や操作をデジタルに小気味よく変換してくれる。最近は鞄を持たず手ぶらで外出する機会が増えたが、このカメラだけは持って行く事が多い。

以下、いくつか ACROS によるモノクロとカラーの対比作例写真を。その他多くの作例写真は、いつもどおりこちらの flickr album でご覧いただければ、と。














2017年2月19日日曜日

CP+ 2017 で注目の Pentax KP、FUJIFILM X100F、Canon PowerShot G9X MarkII を一挙に下見

さて、今年も国内最大のカメラ製品展示会 CP+ 2017 がパシフィコ横浜で来週から開幕。事前の情報を見ていて、新登場デジカメの中で気になった3機種は全て CP+ 開幕日の2月23日に発売。CP+ 会場内では新製品展示の前では相当長い列が出来るという経験則もあり、これは事前に都内のカメラメーカーショウルームを巡って各機種を触って置いた方が良かろう、と、まずは新宿西口センタービルの RICOH (Pentax) Imaging Square へ。

最初に触ってみたデジカメは、暗所性能を高めたデジイチ、Pentax KP 。残念ながらショウルームに暗い場所が無くその高感度特性を調べる事は出来なかったが、コンパクトボディながらマグネシウム合金でカチッとした耐久性は十分実感出来た。カメラ本体で 703g (電池・SD込み)とそれなりに重みはあるのだが、Pentax お得意のパンケーキ型レンズを装着すれば総合重量は軽々。十分街角スナップでも取り回しが効くという印象。ボディを小さくしても、ダイヤル類は大きく操作し易いデザインとなっていて、撮影時のパラメーター変更も楽々。

嬉しいのは、とんがり頭の兄貴分 Pentax K-1 (K-1 のレビューはこちらの当方ブログご参照)ライクなペンタ部には、フラッシュがきちんと内蔵されている事。高く跳ね上がるので、大きめのレンズでも蹴られが生じる事は無さそうだ。フラッシュは多用する訳ではないが、瞳のキャッチライトや日陰で主題を際立たせる為に使う事が時々ある。中上級機ではフラッシュ非内蔵も増えているが、別になっていると持ち歩かなくなるので、きちんと内蔵されているのは有難い。


背面液晶は、上下・前後にだけ動くチルト式。横に開くバリアングル式よりこちらの方がシンプルで好み。下部に装着するバッテリーグリップ D-BG7 は、前ダイヤルや露出補正ボタンもあって、使いやすい印象。これを組み合わせるには、取り替え可能なグリップのうち、グリップ L が必要になる(KP に標準装備されるのはグリップ S)。防塵防滴耐寒、タフなアウトドア・モデルとして、長期に利用を続けられそうなミドルクラス・デジイチとの印象で、息長く売れるのでは無いか、との予感。Pentax らしいカメラ作りが、随所に光っている。

そして次は、六本木の FUJIFILM Square へ。ミッドタウンにあるフジのショウルームは、写真展スペースも広く、明るく、説明員の方も新型カメラに詳しく、他社の同様施設と比較し天井も高く居心地が良い。ちょうど GFX や X100F などで撮影した写真展、X Photography が開催中。新型カメラの大型作例写真も多数なので、カメラを見るついでに是非お寄り頂きたい。写真展での撮影・SNS 投稿も約束を守れば自由となっていて、さすがフジは世の中の動きをしっかり理解している、と感心もする。

目指すカメラは FUJIFILM X100F。前機種の X100T は以前利用していたのだが(レビューはこちらの当方ブログご参照)、描写は情緒的で素晴らしいものの、AF 速度が少し遅く感じられて手放していた。新機種のファインダーを覗くと、最近の X シリーズ同様に AF 速度はきびきびとしていて、十分な印象。EVF/OVF の転換もスムーズかつ安定していて、さすが熟成されたモデル。そして一番の注目は、背面の、最近の X シリーズ上級機に採用されているジョイスティック。これでフォーカス位置を変更出来るのは、Panasonic Lumix で EVF を覗いたまま液晶画面を指でなぞって変更する方法よりもスマートで、指先のわずかな移動でフォーカスポイントを動かせるので大変効果的。これを使うと他の方法には戻れない程、便利。

同じ展示コーナーに X-Pro2 グラファイト・エディションと同色の 23mm f2 レンズの展示もあって、カラー的には惚れ惚れする美しさ。X100F にもきっと数ヶ月待てば同様の限定カラーモデルが出るのだろうが、現行 X100F も X-Pro2 + 23mm レンズの組み合わせと比較し、CMOSサイズ、映像エンジン、レンズ焦点距離・明るさは全く同じ。そして価格はほぼ半分近い。フルサイズ換算 35mm 画角のこのレンズをつけっぱなしで使うとしたら、より小型軽量の X100F は日常スナップの為に持ち歩くには、より便利、という事になる。

せっかくフジのショウルームに来たから、ということで、中判デジカメの GFX 50S も実機を試写。EVF を覗いたとたん、その高精細な画像と、GF 63mm f2.8 レンズのボケ味の美しさに、ほおっとため息が漏れる。普段利用しているデジイチと比較すると多少大きめではあるが、十分携行出来るサイズ。上下左右にチルト可能な EVF は、ぜひ通常のデジイチにも採用して欲しい便利さ。右肩の小さな液晶ディスプレイの表示も読みやすく、操作系統は X シリーズになれたユーザーなら迷いは無いはず。プロ用で本体・レンズ込みで百万円もするので手は出ないが、触ると APS-C や フルサイズ CMOS のデジイチとの違いが良くわかる...と、色々見たが、X100F は今後の街角スナップメイン機として非常に良い、という感触を強く持つ事が出来た。

さて最後は、銀座・三越裏のキヤノンデジタルハウスへ。こちらで見るべきものは、最近発表になった新機種ラインナップのうち、206g と軽量ながら1インチ CMOS を搭載した小型コンデジの Canon PowerShot G9X MarkII。兄貴分の PowerShot G7X MarkII も使い勝手が良く登板が多いコンデジだった(詳細は、こちらの当方ブログレビューご参照)が、少し重くかさばる、という事で、同じ DIGIC7 映像エンジンが導入されたことをきっかけに、より薄くて軽い G9X MarkII への乗り換えを図る事にした次第。

まずは本体カラー比較。茶色の革張りの様なグリップ部のデザインで、シルバー色もかなり魅力的。Pentax KP や X100F はブラックを選びたいが、小型の本機種はかなり色で迷う。だが、以前ぶらぶらカメラ師匠から「プロカメラマンは、窓ガラスなどへ写り込んでしまうリスクのある色を避けて黒ボディーを選ぶのである」と教わった事を思い出し、やはり G9X MarkII も黒で行こう、と決心する。ぶらぶらカメラ師匠、三井公一カメラマンによる G9X MarkII レビューは、こちらの日経トレンディのサイトをご参照頂きたい。

三井さんのレビューで殆ど良い点も語られているので付け加える事も無いのだが、前モデルのG9X (実はそれも使っていた事がある)では暗い場所でフラッシュ撮影をした際、フォーカスがずれる事もあったので、それが治っている事を願っている。当方はこのカメラは広角端で使うことが多くなると思われるので、FUJIFILM X100F の 35mm 相当 でf2 のレンズとあわせ、28mm f2 のレンズが 209g で手に入るというのは交換レンズを揃えるより手軽で良かろう、という判断。

今回の CP+ 2017 前の新機種見学都内フォトウォーク(その他の写真は、こちらの flickr album でどうぞ)では、一部機種のみを見に行ったが、来週の本番ではより多くのデジカメ新機種と周辺機器掘り出し物を見聞できるはず。SIGMA も新しいレンズ発表を準備しているとの観測記事もあり、楽しみ楽しみ。来週は、横浜でお会いしましょう。






2017年2月18日土曜日

ディスコン危機(!?)の PentaxQ7 用の 08 WIDE ZOOM、超小型・超広角ズームレンズ再び

Pentax Q7 で使える 08 WIDE ZOOM (フルサイズ換算 17.5-27mm 相当、f3.7-4) レンズの在庫が、東京のカメラ店店頭に殆ど無い事を知ったのは先週末。

実は以前も、Pentax Q-S1 を2014年に愛用していた際に頻繁に使っていたレンズなのだが(こちらの作例写真、ご参照)、Q-S1 を手放した際に、一旦 PentaxQ システムはデジタル・ベアーズ1軍カメラチームからは忘れられた存在になってしまった。

そんな時、昨年ごろから、PentaxQ シリーズが今後ディスコンになるのではないか、という残念なニュースがネットで流れ始めた。2017年2月時点で Pentax のオンラインショップでの販売は継続されているので、すぐに、ということでは無いのだろうが、確かに販売店店頭からは、少しずつ PentaxQ 販売ブースが姿を消し始めている。Pentax 得意のカスタム・オーダーの色受注も、2015年9月で終了済

当方はアナログ超小型一眼の Pentax auto110 時代からのユーザーで、Pentax Q シリーズのこの小型さに愛着を持っているのだが、スマホと高級デジイチの上下両方向にユーザーニーズが引っ張られる中で、コンパクトデジカメの市場は大幅縮小、そのあおりを受けての流れなのかもしれない。デジカメ市場全体も、昨年から今年にかけて4割もの市場縮小が予想されている。ニッチなモデルとしての PentaxQ には、生き残る道がもう無いのか。




しかしそうなると、PentaxQ シリーズをコレクションしておきたい、と思うのが Pentax 愛。一度はさよならした製品群を、近所の中古カメラ店を中心に、再度集め始めた。新製品の頃から比べて、新品でも中古 A 品(新品同様品)でも、かなり価格が落ちているので、コレクター的には有難い。とりあえずは Pentax Q7 本体(ネイビー色)、黒塗りの 01 STANDARD PRIME と 02 STANDARD ZOOM レンズ、そしてトイレンズながら描写が秀逸な 03 FISH-EYE レンズを順次確保。しかし、在庫が中古も新品も店頭に無いレンズがひとつ。それが 08 WIDE ZOOM、だった。


カメラ店の店頭を、新宿量販店から銀座の中古店まで歩いてみるも、その姿は一切無し。そこでオンラインだ、とアマゾンに楽天、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機と、ネットの EC をひたすら探るも、在庫無しか、あっても異様に高い希少価格設定。これは販売終期がやはり近いのだろうかと、検索幅を広げてみると、通常価格で唯一「店頭在庫」を発見出来たのが、ビックカメラのなんば、岡山、福岡店。
一時は一番近い店舗に小旅行も良いか、と思ったが、ビックカメラ新宿西口店で聞いてみると、他店の店頭からも引っ張れる、との有難いお言葉。

それから待つこと4日。東海道をひたすら東へ。驚異的な小型さを誇る超広角ズームレンズは、無事新宿へ到着したのでありました。めでたし。苦労しただけに、出会えた喜びひとしお。

マウントアダプターは残してあるので、旧 auto110 用レンズを装着してのオールドレンズ沼も存分に楽しめる、という塩梅。

今後の街角スナップで、威力を発揮してくれそうです。 今後の作例写真は、こちらの flickr album に貯めて行きます。